森について考えてみる
こんにちは。
朝のうちいっぱいだった雲はいつのまにか縮んで、いまは平和な
日差しが緑をきらきらと輝かせている清里。気温も高めです。
『甘夏ショコラマフィン(250円)』などなどご用意して本日もお待ち
しております。
さて、短絡的すぎるとか非現実的という自分の声に耳を傾けながら
書きます。後継者が見つからないなどの理由で手放される田畑が
あると聞きます。そのたびにこう思うのです。じゃあ、森に戻してみ
ませんか、と。木を植えたり水の流れをつくったりしながら、もともと
そうであった姿に戻してみては、と。
農業に詳しくない僕でも、隣接する耕作地への影響があることくらい
は想像がつきます。でも少なくとも、どなたかの負担も一緒に梳き
こまれる土から良い作物が育つとも思えませんし、ひとが(機械を
操ったとしても)相手にできる自然の範囲には限りがあるとも最近
感じるのです。だから手放して、還す。
この、けっして大きな声では言えない素人の思いつきをブログだけ
にこっそり残そうとおもったのは、この絵本を読んだからです。
『森はだれがつくったのだろう? 』
耕作放棄地となった200年前から豊かな森が形づくられていく
までの、とある土地の変遷を時系列に沿って丹念に描いた絵本
です。
森はだれがつくったのか? モノクロで描かれたさまざまな動植物
がタイトルの回答として各ページに登場し、ページを捲るたびに
目を楽しませてくれます。シンプルなペン画だけど優雅で、大切に
飾っておきたくなる1冊。
「みなさんのまわりにある草原や雑木林はどんなふうにしてでき、
どのように変わっていくのでしょうか。(中略)100年後の森の姿
を想像するのは、とても楽しいことではありませんか」
訳者の河合雅雄さんが冒頭で書いたこの文章に、一緒にうんうん
と頷いてくれるひとがいるといいのだけれど。
童話屋 税込1404円
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