top of page

森で足元をみる。

仕事でたまった疲れを吐き出したくて今日、屈斜路湖を訪ねました。

冬支度の和琴半島は、足首くらいの高さまで落ち葉がつもっていて、一歩

進むたびにがさがさざりざりと枯れた音が森に響きます。とてもいい音です。

着信音にしたいくらい耳に心地いい。

ペースをおとして、できるだけ足元に目をむけて歩きました。だんだんと

焦点が景色にあってきたところで、1枚1枚がもとは独立した葉っぱで、

5枚並べても、10枚並べても100枚1000枚並べたところで、一つとして

同じ模様はないという当たり前のことに、あらためて思いいたりました。

「落ち葉」とぜんぶひとくくりでまとめて呼ぶ。ではいけない。そんなふうに、

小さいけどたしかな営みが無数にあること、そのうえにいま、自分が

たっていることに鈍感でいては、いつかふと、見のがしたものの多さに

気づいてうなだれることになる。

森と湖が頭のなかのごちゃごちゃを吸い取ってくれたよう。

きょう歩けてよかったです。


閲覧数:0回0件のコメント

関連記事

Comments


bottom of page