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山が「いみなく」好きならこの1冊

こんにちは。

あしたのおやつはこちら






















『ピーナツバターケーキ(330円・写真はカット前)』です。自家製のピーナツバターを練り込んで、こんがり焼き色もよく仕上がりました。

プレートの小鉢が、あとをひかない苦みがおいしい伊予柑マーマレードにかわってこちらもおすすめ。ほか伊予柑ピールのサンドほかベーグル

サンドも各種ごよういしてお待ちしています。

つづいて書籍の紹介です。



『定本 黒部の山賊 アルプスの怪』

著/伊藤正一 発行/山と渓谷社 1296円

どうして山に登るのか? ときかれるたびに、むーんと頭をひねったあげく

やっぱりいつもとおなじに「好きだから」とか「たのしいから」といった漠然

とした答えでお茶を濁す、そんな人におすすめな本作。逆にいうと理屈を

せおって山頂をめざすタイプにはちょっと不向きかもしれません。

というのも、戦後から近年にかけ、山小屋の主人として北アルプスの登山

環境の整備に人生をささげた著者がその過程をつづった本作は、理屈の

つけられない奇談こそが重要な要素になっているから。

人を招きよせる人骨や、まいとしきまって山小屋を訪れる遭難死した若者

の霊。みごとなまやかしの擬音で登山者を手玉にとる狸。主題である著者

と山賊と称された山びととのかかわりの合間あいまに、そんな、あっちがわ

のかたがたの暗躍が彼らの日常を賑やかしたり脅かしたりするものとして

淡々と綴られていて、それがある種のエンターテイメントを感じさせて

絶妙におもしろいのです。

え? 誰ですか、そんな律義なおばけいるかと冷めた目をするのは? 

いないと断言できますか? 霊がじぶんなりにたてたルーティンをまもら

ないとどうしてあなたは知っているのですか?

なにしろそこはひとを圧倒的にちいさな存在にかえる山のなか。科学は

無力化され、しょっちゅう不可解なことがおきます。形容しがたいおおきな

ものの気配にうごけなくなったり、人のような動物の鳴き声のような

「おーい」がどこからともなく聞こえたこともありますから、だんぜん信じ

ますよ、僕は。



時代背景は戦後昭和30年代から40年ころにかけて、黒部ダムがまだ

ないころで、木材を背負って険しい山道をいく歩荷(ぼっか)の写真など

当時の貴重な写真も掲載されています。こんな労働風景があたりまえ

だったことだって、ちょっと信じられないものがありますね。

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