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また来年、元気にまってます。

こんにちは。

きのうで2015年の営業をおえました。わざわざ足をはこんでくださった

かた、取りよせというお付き合いをいただいたかた、そのどちらでもない

けどなにかしらのかたちで当店をおもってくださったかた、そして取引

業者のみなみなさま。1年間ほんとうにありがとうございました。

おかげさまで、それぞれの関わりが積み重なったさきにある(さきに

しかない)新しい年を、また無事にむかえることができます。

と、区切りのご挨拶をすませつつも、さっそく週末分の焼き菓子を

つくる本日でして、このままいつもの週と変わらない流れのなかで

いつもの土曜日とかわらないルーティンをこなしながら2016年の

スタートをきる、そんな気がしています。

2日からまた、元気にお待ちしています。

元気に。表面的に元気な人でも店でもないですけど、そう書きたくなった

のは、幸運にもこのあいだ観賞する機会に恵まれた、とあるドキュメンタリー

の影響です。

牛農家で羆猟師でもある父と濃密な大自然に見守られながら、逞しく

健気に成長していく少女の1年をみつめた「大草原の少女みゆきちゃん」。

そのなかにあったこんなシーンが印象に残っているのです。

父の方針により、往復8キロある、しかもどこに熊がいるかもわからない

山道(道と呼んでいいのか、踏み跡もない原野のなか)を徒歩で(!)

通学することになったみゆきちゃん。その初日、心配げに後ろ姿を見送る

先生にむけ、帰りの坂(笹の茂る崖)をのぼりながら彼女はこう声を張り

上げるのです。

「また明日も元気にきます! 」

約束にも自分への激にもきこえる深い響きのある声。心配する先生を

安心させようとしたのかもしれません。

ともかく思いの丈をかたちにした。そしてその明日も、それからも1日も

休むことなく、みゆきちゃんは通い続けたそうです。冬は太股まで

積もった雪を身体でかきわけながら。

頭が惑うことはいろいろあってもそれはそれとして、心はいつも元気に

健やかに。そんなかんじでお待ちしています。


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