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じゃあ、また。

こんにちは。

ここでの営業もあとわずかとなり、閉店を惜しんでお越しくださる馴染みの

お客さんそれぞれにたいして、できるだけの正確さで、そのかたがたとの

かかわりにいつも勇気づけてもらっていたことや、HUTTEがHUTTEなりに

店として育っていく手助けをしてくれたことへの感謝などを伝えるように

過ごしています。そうすると、帰り際にこう言ってくれる人がいます。

じゃあ、また。

僕はかってに、その短い挨拶のなかに再開を期待してくれている明るい

響きをかんじとって、そのたびにひとりあたたかな気持ちになって、あと

あとになってもその余韻をひっぱりだしてあじわっています。そうして、

下をむくことなく閉じることができるというのは恵まれたことですね。

ちいさな手ごたえを糧につづけた店づくりの、さいごにまた、さしだした

ものが間違っていなかったことを知る。よい締めくくりです。

しばしば、このさきの動向を尋ねられることもあるのですが、なにしろ

何の見通しもないまま退去を決めるしかなかったので、まったくの白紙

というのが実情です。ただ、そうして見送りのたびに寄せていただく期待

をうけとっているうちに、もう次がはじまってるんじゃないかと、そう思えて

きたこともたしかです。そもそもHUTTEだって、「こんな大らかできもち

のよい空気にのなかでカフェでもできたらなー」という、10数年前の晩秋

ひとり旅のときにふっと湧きでた、ささやかで具体性のかけらもない

イメージがはじまりだったのです。それをおもえば3年半の経験や

自分たちなりの手ごたえ、なにより信頼のおける人脈と材料は揃って

います。僕らの思いと、それぞれに期待を託してくださる方々の思い。

それらの点と点がつながってひとつの像をかたちづくる。そんな日が

くることを僕ら自身、期待しています。


快晴のほんじつは斜里岳から知床連山まで、指数120%で

ばっちりみえています。



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