きょうもまた書籍紹介と新作ジャム
こんにちは。
きのうきょうと製作中の柚子とショウガのジャム。まずまろやかな甘みと
柚子ほんらいの澄んだ酸味、それを覆うようなかんじでショウガの苦み
があとからと、素材ごとのおいしさをきちんと伝えられる仕上がりになった
とおもいます。3倍ほどのお湯で割れば、この季節とくに身体がよろこぶ
柚子茶にも。数量限定で今週土曜からの登場です。
つづいて連日の本の紹介です。
左「ハーブのサラダ」 著/冷水希三子 1,728円
右「世のなか 食のなか」 著/瀬戸山玄 1,836円
発行(共に)/アノニマスタジオ
冷水さんの本はどの料理も素材の色づかいが美しくて端正
で、まじまじと見とれてしまうことがよくありますが、こちらの
サラダレシピ集も白のプレートに食材が鮮やかに映えて、
眺めるだけでもたのしめる1冊になっています。
ごく個人的な感想でいえば、上手な活かしかたがわからない
ものだから、ぜんぶあんたが悪いとスギナのせいにしてつい
ほったらかしちゃうなんちゃって菜園に来年こそきちんと向き
合おうと、そういう気持ちになりました。いままで植えたものに
手を入れなおして、新顔も育ててみたい。まずは野生に
もどってみるみる巨大化したフェンネルに謝らなきゃ。
「世のなか 食のなか」はドキュメンタリストの瀬戸山玄さんが
日本各地でしずかにそれでいて揺らがない光をはなち続ける
食材や食にまつわる営みを訪ね歩いた取材記録。日本古来の
食文化が損なわれていくことへの危機感が発刊のきっかけに
なったそうで、だからそれを守る人々への敬意が文脈ににじみ
でて、読んでいてじんわり熱くなるものがあります。
効率を最優先にして機会的に均一的につくられる食べもの
と、素材に忠実に手間ひまを惜しまずつくられるもの。
どちらを食べるかということは別にして、その境界はきちんと
把握しておきたいものです。
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