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「ゆきのした」をしって冬も大らかに

こんにちは。

やや底冷えのするほんじつは仕込みで朝から店に。キッチンでは予告

した自家製ベーコンといっしょにだすザワークラウトやベーグルの製造

中です。ちなみにそれらは明日とどく月のチーズのひとつ、ギョウジャ

ニンニク味とのセットでひがわりメニューになりますが、くわしくはまた

明日、ひがわりおやつとあわせて改めてお知らせいたします。

さて12月も中旬。予報の雪マークをみかけるたびに、風は!? 気圧は

なにヘクトパスカル? そもそもヘクトパスカルって? で、お店行けるの?

いつにもましてお客さんこないね! とあたまのなかの小人たちがぎゃあ

ぎゃあ騒ぎ立てる落ち着かない時期になりました。

でもこれを手にすると、うるさかった住人たちが、いや~、そんな騒ぐ

ほどのことじゃなかったねと肩を叩き合いながらほっとした顔で談笑を

はじめる。そんな精神安定剤的絵本がこちらです。























「ゆきのうえ ゆきのした」

文/ケイト・メスナー 絵/クリストファー・S・二―ル

訳/小梨直 発行/福音館書店 1512円

めずらしく表紙に惹かれて直感的に仕入れをきめた絵本で、開いて

みたらイラストも内容も好みですぐ気にいりの1冊になりました。

土のなかもふくめた雪原下における小動物たちそれぞれの営みが

描かれるなかでいろいろ発見がありますが、なかでもマルハナバチ

が冬眠して春を待つ、という事実にはびっくりさせられました。

ちいさな身体で工夫を重ねながら、しなやかに冬をのりこえる生き

ものたちがすぐそこに大勢いるのに、吹雪の予報にいちいちびく

びくしてたってしかたないよねと大らかなきもちになれるのです。










































なんでも、冬をまえに働き蜂が全滅するなかで、女王蜂だけ

が生き残る権利を手に眠りにつくのだとか。いのちの営みは

つくづく不思議。



この本に背をおされたこともあり先日、川湯の森へ。

縮こまらずに歩けば自分にとって大切なものがみられる

のですね。

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